本来望まなかったはずの世界に足を踏み入れた。

彼女にはその時そうするしかなかったとはいえ、彼女は少なくとも、なけなしの金を叩いてCDを買うような人間ではなかった。

何かに取り憑かれてもいないし、悪魔に魂も売らない。

ただ、地道に地味に静かに暮らしてきた先にどうしようもない怪物が立っていた。

それから何故か生きるか死ぬかの選択をしないといけない状態に痛めつけられ彼女は生をもぎ取った。

現実はとても不思議な場所だ。自分が抱えてしまった理不尽なモノを死ぬまで心の中で折り合いをつけ続けなければならない。

そのaccident自体には何の意味もなかった。

睡眠で挟まれた昨日のひたすら連続。或いは今日のひたすら連続。明日は来ない。

同じところをぐるぐるぐるぐる。

人に認められ存在を小さな世界に提示し自尊心も少しは取り戻した。

でもあの時もぎ取った生も怪物の掌から与えられたものに過ぎないのかもしれないと最近は思う。

猶予があるような気がして孤独で潰れそうになる美しすぎる朝方。

誰かの直向きさ。それが怖い。芸術家とシリアルキラーしかいない通りに私がぼやっと歩いてたら私はあっさり殺されるんだ、芸術家に。

日々の生活。日々の生活。日々の生活。日々の生活。日々の生活。日々の生活。日々の生活。

 

一過性の楽しみ、快楽、充実、欲満たし。街に出るやつはバカばかりだ。金があちこちで小気味よく跳ねる。

どいつもこいつも立ち止まって座り込んで自分について考えた方がいいやつばかりなのにスタスタどこかへ歩いて消費行動しに行く。

心は同じ顔。だから顔相も悲壮な面構え。お願いだから無数のクラスメイトとすれ違わさないで。

会いたい人や行きたい場所を考え始めるとどんどん抽象的になって悲しみのない世界みたいな場所で女神的なものに優しくされる妄想をしてしまう。それは自殺願望みたいで情けない。

強く生きたいけど、そんなつもりもない。支えてほしい。