almost_blue’s diary

私について

僕が働くビジネスホテルからグラウンドが見える。その日は日曜日でゼッケンを付けた少年たちがフットボールをしている。グラウンドの周りを介護施設とビジネスホテルが囲んでる。もしかしたら、僕と同じ様に眼下の少年たちを見つめている人がいるかもしれない。ここは、慰安を求める大人の巣なんだ。身体的後退がある者と精神的貧困がある者達の。グラウンドでは、試合は行われていない。いつも間延びした緩い練習をしてる。まるで親睦を深める事を念頭に置いた様な、スキンシップの延長線上に位置するフットボールみたいな、そんな感じなんだ。とにかく、嫌に楽しそうなんだ。

僕はいつも誰かが客室に残していった昨晩の余韻を剥ぎ取る。具体的には、今朝届いた新鮮なシーツをベッドに施し、風呂を洗い、アメニティを取り替え、掃除機をかけ、静物を元にあった位置に戻す。大抵、僕がグラウンドをぼんやり見つめているのは、そのどこかの最中なんだ。何もかも過渡で中途であっけらかんとしたまんま見下げてる。正直この仕事にはもううんざりだった。細々とやる事が多いし、時間にいつも追われてる。激務という程ではないけれど精神的にかなりくる。軽作業と重労働の間の様な感じだよ。両方の悪い部分をそっくりもらっちまったろくでもない仕事。子供たちに憧れるなんて事はないよ、戻りたくもない。ただ、時間の奴隷になるよりは時間を自分の味方につけてる彼らの無垢、健全な魂には憧れるよ。

もう、いいからさっさと仕事を片付けよう。囚われたお姫様だけど仕事が片付けば小市民に戻るんだから。